私の在処

漫画とかアニメとか、たまにスポーツのこととかについての日記(多分)
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三剣物語 1 (1)

評価:
ひかわ 玲子,克本 かさね
角川書店
---
(1992-12)
Amazonランキング: 1081490位

1巻読了。

感動度8 完成度8 お薦め度8 評価8

海燕さんに紹介していただいたヒロイックファンタジィ小説。
面白かったです。

グインサーガの20巻台後半辺りの雰囲気と共通する部分があるのかな、という印象。
華美さとか、変な押しの強さとか、人間に対する妙な偏見とかはあまり感じない。バランスの取れた印象。非常に読みやすいです。

 この作品で、一番ひきつけられたのは、その世界の成り立ちですね。九つの大陸がそれぞれ浮遊し、大地の周りを公転している。その悠然たる様を、心に思い描くだけでぞくぞくします。
コニー・ウィリスさんの作品とか読んでると、こんなに私の好きなものを描いていて、何故魅力を感じないのだろう?と不思議に思うくらい感性の違いを感じるのですが、三剣物語については、ばっちり心を捉えてくれました。はい。
 この作者さんとは女の子のどこが好きか、という点が似ているんでしょうね、きっと。 オルファリアもマーシリアも大好きです。かわいい。
 しかし、マーシリアの登場人物紹介の記述「ぬいぐるみマニア」に激しくウケてしまいました。面白すぎ。 
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順列都市〜無限へのいざない〜

順列都市〈上〉
順列都市〈上〉
グレッグ イーガン

上下巻とも読了

感動度9 完成度9 お薦め度9 評価10

90年代最高のSF小説家とも称されるグレッグ=イーガンの長編SF小説。
はっきり言って素晴らしい。

脳の使い方が一般人とは全然違うんでしょうね、こういう人は。
とりあえず読み切ったら達成感で充実した気持ちになれること請け合い。
ただ、SFを読み慣れない人には結構根気が必要かも。
現代SFとしてはかなり読みやすい方の部類だとは思いますが、それでも専門用語にとまどうことは結構ありましたので。
 その辺の読みにくさからお薦め度は9に留めています。でも、ついつい語り合いたくなるような内容ですので未読の人は是非是非読んでください。
 この作品、映像化して欲しいな。
 ヴィジュアル的にワンダーは無いかも知れませんが、この設定内容には凄まじいワンダーがあります。
 少しでも多くの人にそれを感じて欲しいな、と思います。



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「夏と冬の奏鳴曲」についてのメモ

夏と冬の奏鳴曲(ソナタ)
夏と冬の奏鳴曲(ソナタ)

以下は
根本的なネタバレ、の上に覚え書きっす。注意です。
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「夏と冬の奏鳴曲」について

夏と冬の奏鳴曲(ソナタ)
夏と冬の奏鳴曲(ソナタ)

この小説についてはいろいろと語りたいこともあるのですが、
語りたいことは全部ネタばれになってしまうのが「うーん」です。
しかも語りたいことが多すぎて今は書く暇がないっす。


それに内容が内容だし。絶対「賛否両論」になりそうな内容なもので、
何も聞かずに読め、とお薦めできるわけでもありません。
決して万人向けではなく、完全無欠なわけではないです。

 正直、この小説は、読者を選びます。

 読み終わって、ふざけるな、と文庫を床に叩き付ける人もいるでしょう。
 なんせそれなりに長いですから(文庫で700頁超)「時間を返せバカヤロー」と叫ぶ人も多いと思います。

 それは不幸にも「選ばれなかった」のです。

 しかし、選ばれし者は「驚愕の時」を得られます。
 
 つうか、得られました。

 というわけで、あえて「未読の方は気が向いたら読んでみてください」と言ってみます。
 (内心は「読め、読んでくれ、お願いだ」なのは内緒です)

 お薦めくださった海燕さん、石野休日さん、ありがとうございました。
 
 読まないとこんな内容とは絶対わからないですもん。



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夏と冬の奏鳴曲

夏と冬の奏鳴曲(ソナタ)
夏と冬の奏鳴曲(ソナタ)
麻耶 雄嵩

読了。

圧巻。

驚愕。

戦慄。

今までに私が描いたものの要素がきっちりと包含され、
かつ、まさに的確に描写、表現され尽くしている。
それも、思いもしなかった形で
私には不可能な伎によって。

なんだ、これは
なんだ、これは
なんだ、これは
なんだ、これは

主人公、烏有(うゆう)の叫びは

まさに私の叫びだった。

なんだ、これは。

飽くなき憧憬
畏怖
対象の絶対化
その皮相としての……
少女。

想いの根源。
微細なるベクトルの分解。
そして崩壊。

残るのはただ自分のみ。
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失はれる物語

失はれる物語
失はれる物語
乙一

幸せな時ってどんな時だろう、と考えたときに、
一つ、確実に思いつくのは、
心に染みる小説に出会えた時だと思う。

人それぞれ好みがあるから、一概には言えないけれど、
「乙一」という作家の短編小説群は、
確実に多くの人の心に染み通る、豊かな浸透性を持っていると思う。

 普遍的に、現代の人間が持っていきている、どうしようもない「何か」がそこには描かれている。
 それは、人によっては、弱さであり、醜さであり、また愚かさであり、それを肯定することは、常に後ろめたさを伴うことであるだろう。
 だけど、同時に、それはその人にとってはかけがえのない、大切な、素晴らしい、何かである。
 だから、それはどうしようもない「何か」なのだ。

 乙一は、その「何か」を丹念に拾い上げる。何者でもない人たちの心のなかから、その「何か」を丁寧に抽出する。

 そして、その「何か」が、どんなに素晴らしいものであるか、どんなにかけがえのないものであるか、それがどんなに大切なものかを、切々と綴ってくれる。
 そして、ありふれた平易な言葉が、彼に紡がれる時、他のどこにもない物語へと昇華される。

 だからこそ、それは、どうしようもなく、心の中に染み通ってくるのだ。

 この本には、そんな乙一の短編のうちでも傑作と呼べるものが多く収録されている。
 
 今回、文庫化された際に、新作「ウソカノ」も新たに収録されている。
 ハードカバーも持っているが、文庫も迷いなく買った。買ってよかったと思う。

 この中にも収録されている「しあわせは子猫のかたち」は乙一の短編の最高傑作だと思う。

 飽き性の私が、これを読んだ後、原稿用紙にして100枚ほどの小説(もどき)を曲がりなりにも書き上げた(公開はしてませんが)、という事実をとってみても、凄いことだと思う。

 「神様は粋だね」

 本当に、心からそう思う。


 採点は無粋だと思いますが、あえて、

 お薦め度10(満点)、評価10、満足度10、感動度10。

 私の尺度だと結構満点が出るのですが、
 4つとも出るのは珍しいと思います。

 未読の方にはぜひ読んで欲しい作品集です。
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ネコソギラジカル(下)

ネコソギラジカル(下)青色サヴァンと戯言遣い
ネコソギラジカル(下)青色サヴァンと戯言遣い
西尾 維新

お薦め度8 満足度7

というわけで、9冊+零崎1冊読み終えました。

某世界最大級イベントやら、ネジの外れたような創作意欲やら、某PSカードボードゲームやらに邪魔されたせいで、
結構時間かかってしまいました。

 読み終えた感想としては好みではなかった。終わり。

 この作者の非凡な天才っぷり(重複表現)には平伏せざるを得ない部分は確かにあるんですけど、なんというか、突き抜けた部分がなかったという印象ですね。
 この辺は、話の捉え方の問題なんでしょう。私という人間の感受性の問題もあるかもしれません。

 ただ実感を述べるならば、あらゆる意味で物足りなかったなぁ、と。

 結局、「僕」こと「戯言遣い」の話に終始したわけですが、その掘り下げは第2作「クビシメロマンチスト」の深度で完全に止められた感があります。
 その後は単なる繰り返しとしてはあまりに長く、あまりに退屈であったと言わざるを得ません。
 費やした時間は「ひぐらしのなく頃に」の恐らく半分くらいでしょうけど、体感時間は倍を超えてます。

 まぁ、比べる相手が悪いのだと思いますが。

 私の感覚で言えば、「AIR」より遙かにお話のない物語でした。
 うそーーん、て感じです。

 ネーミングセンスとかも勘弁してくれ、という感じだし。
 語感と字面を重視する方の私としては、例えギャグでも受け入れがたいものがあります。江本智恵が気に入ったのも回文になってるだけで字面が普通だったというのは大きいと思います。
 でも、これを素直に楽しめる人は一杯いるだろう、というのもわかりますし、素直に羨ましいと思います。

 最近自覚してきたのですけど、私は、結構、大したことのない話が好きなのだな、ということです。
 理解力のないせいかもしれませんが、直接的な叙情、叙景が心に染みて心地よい。

 米澤穂信さんの「夏季限定トロピカルパフェ事件」とか。表面的な理論的には凄いところはない、と言っていいような作品なのですが、

 あの読後に漂う切なさは物凄い。
 私はああいう作品が好きなんです。はい。
 (ちなみに「夏季」はお薦め度8、満足度10です。

 でも、なんだかんだ言いましたが、
 読んでよかったです。

 反面教師にして、地味なたわいもない小説を書こうという意欲がふつふつと湧いてきましたから。けけけけ。


というわけで貸してくださったさぱらさん、マジでありがとうございます。
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クビシメロマンチスト

クビシメロマンチスト―人間失格・零崎人識
クビシメロマンチスト―人間失格・零崎人識
西尾 維新

満足度 9、完成度 9

読みました。圧巻。

いーちゃんが巫女子を追いつめる迫力に圧倒されました。

ちなみに私は「江本智恵」でした。笑へない……。

 クビキリサイクルの時は「いーちゃん」かなぁ、とも思いましたが、そんなにかっこよくはないっすね、私。
 ただ非常に理解が出来る。故に「智恵」なのだったり。

 彼女の存在があったからこそ、「いーちゃん」の人格の特異な部分を前面に押し出して描写することが出来たんですよね。これ。
 「欠陥製品」の異常さが感情移入を妨げることを、それに近しく、かつ、より通常人に近い(近く見える)智恵を登場させることにより、うまく防ぎ、遺憾なく「欠陥製品」たる人格を描ききっている。
 
 ブラボーです。

 賞賛のネタは他にもたくさんありますが、全てネタばれになるのでやめときます。

「X/Y」の処理だけは、ちと納得が行きませんでしたが、それ以外は物凄くうまくまとめていたな、と。
 
 全体の印象として、ディフォルメの仕方がうまいですね。描写の省略が多すぎて物足りない部分はありますが、それは読みやすさに繋がっているから問題ないと思います。むしろ取捨選択のうまさにセンスを感じます。
 続きに期待。つうか、貸してくださったさぱらさんありがとうございました。
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掌の中の小鳥

掌の中の小鳥
掌の中の小鳥
加納 朋子

読了。

出張の間は「月姫」をプレイ出来なかったのでこれを読んでました。
評価8、お薦め度9

 僕以外の人にはお薦めかも、ということで評価とお薦め度をわけてみました。

 この話のヒロインの女性「私」は相当魅力的な人物です。
 我が儘な所もあるけど、それを誰もが「あの子だから仕方がない」と笑顔で認めてしまうような女の子。
 良家のお嬢様も、御曹司も彼女の前ではただの端役になってしまう。(僕的にはこの二人、かなり好きなんですけどね)

 特に女性には受けがいいんじゃないかなぁ。女の子の友達多そう。

でも、僕は、こういう人には嫉妬してしまう。
人間は平等じゃない、とわかっていても、特別扱いしたくない。

人間が小さくてイヤになる。
でも、そう書いてはいても、もし、彼女が目の前にいたら、やっぱり許してしまうのだろう。
そう想像させるだけの説得力はやはり凄い。
 それが加納朋子という作家の力なのだと思う。
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グイン・サーガ104巻

湖畔のマリニア グイン・サーガ(104)
湖畔のマリニア グイン・サーガ(104)
栗本 薫

読了。
やられた。
お薦め度7。

以下ネタばれ注意。




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