評価:
神田朱未,桑島法子,能登麻美子,中村悠一,野中藍,広橋涼,中原麻衣,石原立也
ポニーキャニオン
¥ 5,905
(2008-01-16)
久々にことみ登場。
今回、風子とことみが出会ってます。ことみの話には風子は登場しない(噂を聞くだけで終わる)のですが、風子シナリオの方にはことみ出てたのかなぁ。全く覚えていませんw
おそらくアニメオリジナルのシーンだと思われます。
校内で生徒達に木彫りの彫刻を配り続ける風子。無視される風子を見かける朋也。受け取ってくれそうな相手を考える。そこで思いついたのが図書室のぬし、ことみでした。
未だ初期型のことみは本に没頭して顔を上げない。
「ことみ、ことみ、ことみぃ!!こら、気付け!!」
朋也が呼んでも気付かない。仕方がない奥の手だ。
「……ことみちゃん?」
「朋也くん」
ちゃん付けだと一瞬で顔をあげることみ。この子は、わざとやってるんだよな、これ。スタッフよくわかってるよw。
懸命に木彫りをことみの顔の前に差し出す風子。
「これを渡しに来ました。よかったらどうぞ」
でも、人と接するのが極度に苦手なことみは、それだけで物凄くとまどうのです。
「……いじめっ子?」
朋也に助けを求めることみ
「いじめているわけじゃない、お前にプレゼントしたいんだって」
フォローする朋也
「プレゼント?」
「はい。よかったら私のお姉ちゃんの結婚式をお祝いしてください!!」
力みまくりの風子。
さりげなく彫刻に手をやることみ。ここはもう少しおずおずとした感じを出した方がよかったかも。
「お星さま」
間違うことみ。まぁ、そいつは当たり前ですw
「いや、ヒトデ」
フォローしまくりの朋也。まぁ杏以外の相手は全てボケ役だから、どうしてもそうなりますよね。
「ヒトデ? ヒトデっていうと学名はアステリアス・アムレンシス(Asterias amurensis)無脊椎動物棘皮動物網、英語では starfish とか Sea star とか呼ばれる肉食の海棲生物のあのヒトデ?」
お約束のwikiっぷりを発揮することみ。さすが。
「すっごいです、岡崎さん、この人風子よりヒトデに詳しいです!!!」
風子もびっくりである。
「ああ、さすが天才少女だ」
天才少女、というのは違和感あるなぁ、全てを知った後だと。まぁ世間の認識はそんなもんでしょう。昔は私も天才と言われたことがありましたし。世間の評価ほどあてにならないものもないわけで。まぁ、それはともかく。
「動物のことは、あまり詳しくないの」
まぁ、彼女の専門は生物学ではなく物理学ですからねぇ。ちなみにこの台詞は全く違う状況ですが、原作にもきちんと出てくる台詞だったりします。ちょっとびっくりしました。
「そんなことないです!!!あなたのような方にこそ受け取っていただきたいと思います。ぜひ!!どうぞ!!」
力一杯否定する風子。この子は一旦スイッチが入ると常にスーパーハイテンションを持続するんですよね。よくも悪くもこの子の特徴です。
再び差し出されたヒトデを素直に受け取ることみ。ここでヒトデをじっと見つめるあたりは、まさにことみっぽい仕草です。惜しむらくは、もう少し溜めが欲しかったかな、と。もっと、観察している感じを出してほしかったのと、他者からの好意に慣れていないはずなんで、それを理解(ことみの中で消化)するのに時間がかかるはずなんですよね。原作でもそういう描写がたびたびありましたし。
「……プレゼント」
ここで小さく微笑むことみ。
「ありがとう」
プレゼント……
風子は(もちろん朋也も)全く気付いていないのですが、これって物凄い皮肉、なんですよね。
ことみが待ち続けて、そして未だ得られていないもの、その象徴。
だけど、この微笑みは、決して嘲笑のような負の性質をはらむわけではない。
ことみは、既にそんなことの無意味さを痛感していたから。
だから、それは純粋に、人の好意を得たことへの感謝として出た微笑みだった。
だから、美しかった。
朋也にも風子にも、ことみの嬉しさは伝わったみたいで、
その直後のシーンで風子が「喜んでもらえてよかったです」と語り、朋也がそれを否定しない辺りが証明しています。
以上で第7話終わり。(いや、他に20分ほどあるんですけど、まぁそこは普通のアニメなんで……)
真琴の時もそうでしたけど、一人目はかなりひっぱる傾向にあるみたいですね。
渚アフターのことを考えると、残り話数とか、もうかなり限界に来ているような気もするのですが、どうなるんでしょうか。
ことみの話だってまともにやろうとしたら最低5、6話は必要だと思うんですけど……。いったいどう料理されるのやら……。
まぁ、楽しみではあります。
とりあえず、なんか、のび太がタイムマシンに乗って(母方の)おばあちゃんに出会ったときの感覚みたいな気持ち。
そうだよな、ことみは、こんな奴だったんだよな。
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